少し古い本ですが、牛山恭範・著の『なぜ人は情報を集めて失敗するのか 目標達成論』という本に慶應法学部に合格する受験生の勉強時間のことがチラリと書かれています。
慶應大学の法学部に合格した生徒が高校2年生から取り組んだ平均勉強時間は、およそ8時間前後とのことです。
ポイントは高校2年生から8時間ということです。
かなりの勉強量です。
しかし、それだけやらないと受からないかというと、そうではありません。
実際、友人や知り合いの法学部の学生には、1日3時間くらい、直前で5時間くらいという人もザラにいました。
ようするに、一人ひとりの生徒によって学力などのバックグラウンドが違うわけで、あくまで8時間というのは平均値であって、進学校に通い学力が偏差値70以上ある人や、東大を狙っていて慶應はあくまで滑り止めという生徒もいるわけでして、そういう受験生は、1日8時間も勉強しなくても楽勝で慶應には合格できるでしょうし、その逆に高校三年生であっても、学力が中学2年生なみの受験生だったら、8時間の倍の16時間勉強したところで、まだまだ追いつかないということです。
合格した人の平均勉強時間が8時間だからとい情報を自分の中の大きな基準にしすぎて、今日は8時間以上勉強したから安心、昨日は6時間しか勉強していないから不安というように一喜一憂したところで、まったく意味がないということです。
大事なことは合格するために何をどう勉強するかであって、さらに1日にやるべきノルマをきちんとこなせば、ふだんは8時間かかるところ今日は6時間で終わったとしても、特に罪悪感を感じる必要はまったくないということです。